車好きが1度は憧れるテクニック、ドリフト走行。
車を意図的に滑らせてスピン一歩手前の状態を維持しつつ、コーナーを脱出する高度なテクニックのひとつです。
ドリフトには、コーナーをいち早く駆け抜けるためのドリフトと、迫力のある走行でいかに観客を魅了できるかを競うドリフトがあります。

日本で特に高い人気を誇っているのは後者で、派手なドリフトをキメるために、内外装にチューニングを施した車両をドリ車と呼びます。
車種はスポーツカーやセダンが中心で、ドデカいGTウイングを背負っていたり、派手なカラーリングでオールペンされていたりするので、街中で走っているとすぐにドリ車だとわかるくらい特徴的です。

そんなドリ車がバンパーを外して走行する姿を、たまに見かけることがあります。
せっかく派手でカッコいいドリ車なのにもったいない気もしますが、いったい何の意味があるのでしょうか?

ドリ車がバンパーを外して走行する理由

ドリ車がバンパーを外している状態のことを、バンパーレスと言います。
主にフロントバンパーを取り外した状態のことを指し、リアバンパーを外している状態はリアバンパーレスと呼ぶことが多いです。

ドリ車がバンパーレスを行う理由は主に2つあります。

バンパーの破損を防ぐため

高度な運転技術を要するドリフトは、手順やタイミングを誤ってしまうと、それがたとえ小さなミスだとしても車の挙動を大きく狂わせてしまいます。
そこでリカバリーができる場合もありますが、大半のドライバーはスピンしてコースアウト。

このとき、ランオフエリアに勢いよく飛び出して、縁石やバリアに衝突してしまうと、バンパーを破損してしまう可能性が非常に高いのです。
まだまだドリフト練習中のドライバーはその危険性と常に隣り合わせのため、自身のドリ車をバンパーレスにして万が一の事態に備えています。

もちろん、ドリフト走行のテクニックを極めた熟練ドライバーが、自身のドリ車をバンパーレスにするケースもあります。

エンジンに高い冷却効果をもたらすため

進行方向とは異なる向きにノーズを向けたままコーナリングするドリフトは、正面から走行風を取り入れることができず、冷却効果が著しく低下してしまう欠点があります。
エンジンをレッドゾーンギリギリの高回転で維持する必要もあるので、エンジンが高温になり、最悪オーバーヒートもあり得ます。

そんな最悪の事態を避けるために、ドライバーはクーリング対策で頭を抱えることになるのですが、実は、バンパーレスは効果的なクーリング対策のひとつなのです!
バンパー装着時よりも走行風が当たりやすいため、高い冷却効果が期待できるという大きなメリットがあります。

主な理由はこの2つですが、ドレスアップ

ドレスダウン

目的のバンパーレスや、ドリフト練習中にすでにバンパーを破損してしまい、泣く泣くバンパーレスにしているというドライバーも中にはいるそうです。

要するに、バンパーレスを行う理由は時と場合による、ということですね。

バンパーレスはドリフトがやりやすいのか

バンパーレスはドリフト走行において効果的であると言えますが、ドリフトが簡単になるというワケではありません。
期待できる冷却効果に関しては、技術面とは一切関係がないものです。
ただし、バンパーレスにすることでバンパーを破損する心配がなくなるので、思い切った派手なドリフトができるようになるという考え方もあります。
ドリフトをやってみたいと思っている人やドリフト練習中の人は、理由を知ったうえで、ぜひバンパーレスにチャレンジしてみてください!

ちなみに、バンパーレスのドリ車を公道で見かけた経験のある人も多いと思いますが、公道でのバンパーレスは車体サイズの変更かつ対人保護の観点から、れっきとした整備不良に該当します。
皆さんはくれぐれも、バンパーレスのドリ車を公道で乗り回さないように気をつけましょう。

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